看護師として働いている方が、何らかの事情でやめてしまうケースはよくあります。そのような方を潜在看護師と呼びますが、その数は数十万人にも上るといわれています。沢山の人が看護師の資格を持っているのに、働いていないのには理由があります。それは看護師には女性が多く、子育てなどをして仕事に復帰しづらくなっているからです。
仕事ができない理由として多いのは、仕事と育児の両立です。子供が大きくなるまでには数年かかりますし、何人かいる場合は十年以上子育てを行わなければなりません。十分な支援制度があれば、子供を育てながら仕事をするのも不可能ではありませんあ、支援体制が整っていない環境で働いている方だと、仕事を続けるのは難しくなってしまいます。
また、その他には、親の介護問題もあるようです。ある程度の年齢になった看護師が、自分の親の介護のために辞めてしまうケースは少なくありません。介護の問題は支援制度を使えば、負担を減らすのは可能です。しかし、完全には対応ができないため、その影響で辞めてしまう方が多いのです。
このように、育児や親の介護の負担が大きい場合、女性は仕事を続けにくくなります。支援制度があっても、上手く活用できない方も中にはいるので、潜在看護師は今後も増える可能性を秘めています。しかし、人材不足の医療機関にとって、潜在看護師の復職は大きな戦力になるので、女性に優しい労働環境の整備に期待したいものです。